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2004.12.23

スキージャンプペア オフィシャルDVD/★★★★

 一部で静かなブームを呼んでいるスキージャンプ・「ペア」のDVD第一弾です。知らない方のために簡単に説明すると、CGムービーによって、「スキージャンプ ラージヒル ペア」という架空の競技を作ってしまった映像作品。普通のスキー板の前後に一人ずつが乗ってジャンプし、ジャンプ中の二人の演技の芸術点が重要視される全く新しい競技で、今作のメインはその2006年トリノオリンピッの各国代表の演技――なんですが、まぁ例えて言えば、「タイタニック」という技なら、ジャンプ後フロントの一人が板を外れて、バックはその胸を抱きかかえ、そしてフロントは両手をまっすぐ広げ――とまぁこんな具合。

 他の演技も名前だけ書くなら、「コアラ」「カンガルー」「アルマゲドン」「ジーザス」「イーグル」「ドラ」……最後のドラはよく考えればどういう状態か分かると思います。ヒントはフロントのコスチュームが青、バックのコスチュームは黄色。板も黄色。

 発想の勝利。まずはこの一点を褒め称えたい。そしてそれを映像として再現する時に、きちんと「オリンピッグ中継」として、「実況+解説者」という形式、さらにリプレイや、各国の採点など、お遊びとしての「無闇なリアリティ」を盛り込みまくったことで、表面上は「ほらほら見て見て、俺たちこんなに面白いことやってるんだよ」というダチョウ倶楽部やTIMや安田大サーカスとは真逆の、アンガールズやポイズンガールバンド的な、あるいは浅越ゴエ的な、そしてさらに言うなら宮沢章夫的な面白さをきちんと獲得していることこそが真に称賛に値する。

 昔このでりくりで、俺が宮沢章夫のエッセイにハマっていると書いた。その彼のエッセイ集のうちのどれだかは忘れたが、「私は面白い顔をして面白いことを言われるとどうしていいか分からなくなる。それよりも私は何食わぬ顔をした面白い物を作る人こそ本物だと思う」という意味のことを書いていた。全面的に賛成したい。

 わたくしごとだが、先日ある大学時代の友人の結婚式に行った。事前にスピーチを頼まれていた共通の先輩は、前日からひどく緊張しながら、どうにかこうにか、新郎と新婦の出会いのエピソードなどを笑いを交えて話そうと考えていた。そして本番。サークルでの二人のあだ名や、新郎が初デートでしてしまった失敗談などを、初対面の100人の大人の前でさも「今から面白いことを言います」という顔をして披露していた先輩は、席に帰ってきて俺に、「みんながあんまり聞いてなかったから、緊張しないで話せてよかったよ」と言っていた。開宴前から並んでいたビールは、もうぬるくなっていた。

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コメント

激しくワロタ

投稿: teru | 2005.01.10 12:58

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