K−1ワールドMAX日本代表決定トーナメント2004/★★★★
70キロ以下限定のK−1ミドル級であるワールドマックス。昨年の世界王者である魔裟斗に続く日本代表選手を選ぶワンデートーナメント。
いやもう、びっくりするほど面白かった。武田1ラウンド開始早々の1ダウンから復活してのローキック責めに見せたベテランの落ち着きと、2ラウンド開始直後の相手タオルというあまりにも意外な幕切れ。優勝候補の一人と下馬評を受けた村浜武洋に対する山本KID徳郁の恐れを知らない喧嘩ファイト。山本が今回このまま優勝かと思ったら、拳の骨を折ってドクターストップ。リザーバーとして出場した武蔵の弟TOMOは今一つ面白くなかったが、もう一つの準決勝、武田の落ち着いた果敢な攻めと、その絶好の隙間を縫った小比類巻の絶妙の跳びヒザ蹴り。思わず叫んだ。そして決勝、終始イルマッツの攻撃を見切っていた小比類巻は、的確なローを繰り返し、KOこそ逃したものの大差の判定勝ちで完全復活。
個人的には武田の負け方には悔いが残る。あのコヒの膝は確かに見事だったが、あの奇襲のような一発で決着というのは、武田と小比類巻という二人の戦士の決着として相応しくなかったのではないか。ただローキックの撃ち合いだけをしろとは言わない。蹴りや、パンチや、そのコンビネーションで、力だけでない、外国人ファイターにはできない「技」の戦いをこそ、客は期待していたのではなかったか。
あとは山本負傷。それはいいけど、どうせならTOMOより村浜が見たかったってのも会場の観客のほぼ全員の意見だったと思うんだけど。ルールだから仕方ないのもあるが、谷川氏ならそのルール制定の時点からあらゆる展開を想定して組み上げてしかるべき。悔しい。村浜の本領がもっと見たかった。
元々K−1はヘビー級の方がずっと好きで、ミドル級にはあまり注目してなかったんだが、前回の魔裟斗が優勝したワールドトーナメントと今回の日本代表トーナメントですっかり見方が変わった。プロデューサーの谷川貞治の眼力とスカウト手腕の賜物なんだろうな。KO勝利にはボーナスが出る(今回だと30万円)ほか、決め技を持っているスター選手なら、例えばイグナショフなら膝で倒したらボーナスなど、試合をエンターテイメントに磨き上げるための裏工作も怠っていない。格闘技通信の編集長だったキャリアから、客の喜ばせ方は確実に把握している。そりゃ猪木祭じゃ勝てねぇや。
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コメント
いや、一瞬でも隙を見せたらあかんのですよ。
確かにもっと長く闘って互いの「技」を出し尽くしてほしいという、そしてそれを見たいという気持ちも分かるけど、日本人でも外国人でも、一瞬の隙が即KOに繋がるという緊迫感、それがあるがゆえにK-1というものは人気があるんじゃないっすかねぇ、と僕は思ってます。現に、小比類巻の膝を見た瞬間背筋にゾクッときましたからね。あの何とも言えない興奮がいいなぁと。
投稿: うっちゃん | 2004.02.28 02:09